5月12日、ティカル遺跡を見に行く。
1年前、わたしが大・大感激してどうしてもhitoに見せてあげたいと
思っていたティカルにとうとうやって来た。
グァテマラの北部、メキシコとの国境に近いティカルは
300~800年頃に最も栄えたマヤの都。人口は少ない時でも
1万人を超えていたという大都市だったが、他のマヤの都市同様
突然衰退し、熱帯のジャングルの中に埋もれてしまったらしい。
ティカルが発見されたのは、1696年。スペイン人の宣教師が
先住民族に追われて逃げ込んだ密林の中で奇妙な建物に
出くわしたことがきっかけだそうだ。
ティカルはジャングルの中に埋もれている。
入り口から15分程、ジャングルの中を歩く。
鳥や動物の鳴き声がそこらじゅうから聞こえてくる中、
ふっと顔を上げると、そこに神殿(ピラミッド)の後姿が現れた。
1号神殿だ。
↑1号神殿と向かい合って建つ、2号神殿の頂上から見た1号神殿。
一般的なピラミッドとは違う、ティカル独特の型をしている。
↑行政の中心ノースアクロポリスから見た5号神殿
↑5号神殿。
↑「失われた世界」にあるピラミッド。
ティカルで唯一の正四角錐型をしており、メキシコシティ郊外の
テオティワカンの影響を受けている。
どの遺跡も発見当時は木々に埋もれ、丘か山にしか
見えなかったらしい。その後、修復されたが今でも草や木が
てっぺんからにょきにょき生えている神殿がいくつもある。
↑ピラミッドの頂上から眺めたティカル遺跡。
樹木の合間に神殿の上部が見え隠れしている。
↑7つの神殿の広場。
神殿に生えた木を切り倒し、修復する作業が始まっていた。
樹齢何年?というような太くて大きな木が生えてしまうほど、
時が経っているのだ。
↑左が1号神殿の復元想像図。
右が発見された時の1号神殿。
当時は赤や青、黄色など鮮やかに彩られていた。
遺跡内部にはわずかに色が残っている部分もあるそう。